2011年より始まったブレーメンシリーズ。ナポリの公演ではすべての作品にブレーメンシリーズの登場人物が関係しています。ここでは、そんなブレーメンシリーズを簡単にご紹介。

 

喫茶ブレーメンに集う人たち

柴研二(陰山泰)
「喫茶ブレーメン」のマスター。数年前に奥さんに先立たれ、一度は店をたたもうとするも、金子達と芝居の稽古に励むうちに、続けることを決意する。「ブレーメン」の名前の由来は、奥さんが「ブレーメンの音楽隊」の絵本が大好きだったからである。得意料理は女房直伝のナポリタン。若かりし頃、「舞麗男(ブレイメン)」というアイドルグループのメンバーだった。

金子半之助(有馬自由)
幼稚園の園長先生。独身。馬場とは飲み友達でもある。 演劇集団「ブレーメン」の看板俳優。一時期、「なぜ芝居をするのか」という演劇人にアリガチな悩みを抱えるも、王女「サラ」との出会いでもう一度芝居を頑張ってみようと決意する、本業そっちのけで。金髪の彼女が出来たらしいが、他の人には見えないらしい…。「アフロウォーズ」の「ヨーダノヨウダ」役で顔面パックの魅力にハマり、何かに付け顔に何かを塗りたがる。

馬場一鉄(有川マコト)
米屋の店主。奥さんと子供がいる。お酒大好き。イザム大好き。商店街の年末恒例行事「お餅つき大会」の主催者であり、商店街のメンバーを集めて芝居をやろうと提案した張本人。演技力には定評があるのだが、なぜか羽鳥の当たりが強く、いつも灰皿を投げられる。近年、女装する役柄が多すぎて今では趣味に。口癖は「まぢでかー」。「ナツメ」に出て来る「ベジータ」は実の弟。

羽鳥武蔵(細見大輔)
役者の夢を捨てきれないやるき茶屋の店長。本業はでは鳴かず飛ばずだったが、「お餅つき大会」で演出をお願いされた事ですっかり調子に乗ってしまい、演劇集団ブレーメンを立ち上げる。鬼演出家と呼ばれる程、役者からは恐れられている。彼の書く作品は、常人には理解出来ない、というか、ほとんどがアニメのパクリでそろそろ訴えられるんじゃないかと内心ドキドキしている。代表作は「機動戦士麺ダム」。高校時代はドラゴンボール研究会の一員で「ヤムチャ」と呼ばれていた。本名は「服部武蔵」。「羽鳥武蔵」という名前はマスターが命名した。

ピッコロ(生津徹)
高校時代は「ドラゴンボール研究会」で羽鳥、クリリンとは同級生。本名は高橋大輔。実家は銭湯。普段は世界中を気ままに旅する旅人。英語はペラペラ。思考が外人。馬場さんからは多少うざがられているが、本人は親友だと思っている。口癖は「スパーキング」羽鳥に誘われて演劇集団ブレーメンに入団。役者兼演出助手、というか雑用係。 「機動戦士麺ダム」では「赤い彗星チャア・シューリーズナブル」を、「アフロウォーズ」では「ジャングルの王者ハンサム」を演じる。そこはかとなく飛び道具的な扱い。本人は気付いていない。

クリリン(山口森広)
高校時代はドラゴンボール研究会で羽鳥、ピッコロとは同級生。本名は村富段平。IT企業の社長で年商10億円。羽鳥に誘われていないのに演劇集団ブレーメンに入団。新作「超時空要塞マックロス」では主演の座を射止める。「ブレーメンの怪人」に登場した新聞配達中年の「村富丈」は実の弟。口癖は「スパーキング」

柴トオル(佐久間淳也)
マスターの息子で「さよならブレーメン」では大学院浪人だったが、見事大学院に合格。ロボット工学を学んでいる。無類のアニメ好きで、ガンダムをこよなく愛する。「機動戦士麺ダム」の公演中、主役が途中でいなくなった代わりに舞台に立った。その後、父親であるマスターの反対を押し切って演劇集団ブレーメンに入団。公演中、失意のどん底から這い上がり、役者としても人間としても一皮むける。

間久部坪太郎(海部剛史)
大金持ち。だが、何の仕事をしているのかは誰も知らない。喫茶ブレーメンの常連だった事と、なによりその資金力を期待され、というか、資金力しか期待されず、演劇集団ブレーメンに入団。スタニスラフスキーシステムを学んだらしいが、その演技力には誰もが瞳を閉じる。「アフロウォーズ」で演じた「悪の集団アックーノ」がはまり役(?)となり、以後どの公演でも「アックーノ」役で登場している。むしろそれしか演じられないという噂もある。まったく歌詞を覚えられないのに「ラップ」好き。口癖は「あーっくっくっく」。関西出身らしいがそれも謎。

ほんだ港人(瓜生和成)
トーラスレコード最後の良心、貴女の港、ほんだ港人。たまに、喫茶ブレーメンに出没するという噂がある…。羽鳥が大好きだった小川範子の「ガラスの目隠し」を歌ってくれたりする。

その他の登場人物

柴快音(加藤敦)
マスターの甥っ子。店の手伝いをしていた。

金子の父(瓜生和成)
職業、死神。息子の事が心配であの世から遊びに来ていた。

ルドシャニー王子(瓜生和成)
ガストン王国王子。演劇をバカにしていた。

サラ王女(野口かおる)
ガストン王国王女。演劇をこよなく愛する。たまに奇声を発する。

村富丈(山口森広)
クリリンの弟。何かものすごいものにひかれて他界。

トム(生津徹)
サラのSP。実はルドシャニーの兄、エリック。すごく整形した。

ベジータ(有川マコト)
ドラゴンボール研究会の一人。オカマバー経営。源氏名はブルマ。

ナツメ(岡田達也、他)
ドラゴンボール研究会の一人。マスターとは知り合い。事故で他界。

甲斐(福本伸一)
演劇集団ブレーメンの劇団員であり、ライブハウスの店長。金子とは腐れ縁。

林海皇(辰巳智秋)
マスターの親友、林明美の息子。ブレーメンのメンバーに父親の遺作である「舞麗男物語」の上演を願い出る。


演劇集団ブレーメンの歩み

商店街で毎年年末に行われる「お餅つき大会」の出し物として、「劇」をやろうと米屋の馬場が提案。「王子と乞食」が羽鳥の暴走でナウシカ、アンパンマン、ピーターパンの出る物語として上演。ちょっとした話題になり、勘違いした羽鳥は「演劇集団ブレーメン」を結成。

演劇集団ブレーメンが上演した主な作品

「ブレーメンの怪人」
喫茶ブレーメンに現れるアンパンマンのお面をかぶった男の壮絶な物語。

「機動戦士麺ダム」
「地球のれん連邦政府」と「塩ン味と心を守る共和国」が戦う壮絶な物語。

「アフロウォーズ」
主人公アフロ・レイが世界を救うため、ソウルを求めて旅をする壮絶な物語。

「超時空要塞マックロス~アニー・覚えていますか」
歌姫アニーの歌で戦争が終わる壮絶な物語。

演劇集団ブレーメンのあるある

「芝居はみんなで作る!」
演出家羽鳥の口癖。これを叫ぶと劇団員は必ず唱和する。

「灰皿」
演出家羽鳥が激昂すると投げられる。今のところ馬場さんしか投げられたことない。

「エチュード」
台本を書くのが面倒な羽鳥は、エチュードで芝居を作ることを役者に強要する。

「無茶苦茶」
ブレーメンが上演する物語は、この一言で片付けられる。